リウマチ科|いろは内科リウマチクリニック|葛西駅の内科・リウマチ科

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リウマチ科

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関節リウマチについて

関節リウマチについて

関節リウマチは、体を守るべき働きの免疫機能が不調をきたし、関節や骨を攻撃してしまう自己免疫疾患です。関節に火事のような炎症が慢性的に起こることで、関節の痛み、変形、破壊を引き起こす病気です。稀な疾患と思われがちですが、実は200人に1人の頻度で見られる珍しくない病気です。辛い痛みを感じるだけでなく、炎症を放置することで、体力が消耗する、免疫力が低下する、筋力が衰えるなど全身機能の低下につながります。
一方で近年では、専門医による早期の診断と、抗リウマチ薬を中心とした適切な治療によって、可能な限り関節の炎症を抑え、通常の日常生活を送ることができる時代になっています。痛みがなく、検査上も落ち着いている状態を寛解と言いますが、この寛解を目指し、良い全身状態を維持していく内科的治療を目指します。
関節痛が続く、起床時に関節がこわばる、手指・手首・足の関節に腫れがみられるといった症状があれば、ぜひご相談ください。

このような症状の方はご相談ください

  • 関節が痛い、腫れる
    • 重い物を持ったりすると、手首がズキンと痛くなる
    • ペットボトルのふたを開けるとき、手先がズキッと痛み開けられない
    • ドアノブを回すと、手首がズキッと痛む
    • 指の第2関節(指先から2番目)や指の付け根に痛みや腫れがある
    • 手首、膝、足首の関節が腫れたり、痛んだりする
    • 指輪のサイズが大きくなった
  • 関節がこわばる
    • 起床してから10分以上、指がカチカチで動かない
    • 手がこわばっている感じがする
    • 牛乳パックが空けにくい
    • 手の力が入りにくい
    • 関節の曲げ伸ばしがつらい
  • 関節が変形している

関節の痛みや腫れは、年齢とともに起こる変形性関節症や変形性脊椎症に多く見られますが、関節リウマチが隠れていることもあります。少しでも気になる症状がございましたら、一度ご相談ください。

リウマチ科で行われる検査

関節リウマチの検査

関節リウマチの検査には血液検査と画像検査があります。

血液検査

免疫関連

リウマトイド因子(RF)、抗環状シトルリン化ペプチド抗体(抗CCP抗体)、免疫グロブリン、抗核抗体

炎症関連

CRP(C反応性タンパク)、血沈

貧血関連

赤血球、Ht(ヘマトクリット)、Hb(ヘモグロビン[血色素量])、白血球、血小板

内臓関連

肝機能検査、腎機能検査など

適宜必要な検査

甲状腺機能検査、感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、結核など)

画像検査

X線検査
(レントゲン検査)

基本的な画像検査で、関節や骨の状態を確認します。

関節超音波
(エコー)検査

関節の炎症をリアルタイムで確認することができ、早期診断や治療後の経過確認に有用です。

関節リウマチに対する治療(お薬)

リウマチに対する治療は下記のような薬物治療が中心となります。
当院では専門的な知見に基づき、個々の患者さんに合わせた治療方法を提案します。
医療者の考えだけでなく、患者さんの意思を尊重し、共同して治療方針を決定していくことを心がけます。

メトトレキサート(MTX)

世界的に有用性が認められている、関節リウマチ治療の鍵となる薬です。
関節に起こる炎症を根本的に鎮火していき、徐々に痛みを改善し、関節の破壊を抑えるお薬です。
飲み方が一般的な薬と異なり、1週間に1日だけ曜日を決めて内服します。
風邪やインフルエンザなどの感染症を患った場合は、体調が改善するまでお休みしてください。
副作用には口内炎、吐き気などがあります。稀ではありますが、薬の影響による肺炎や、リンパ腫などの疾患を起こすことがあります。副作用のリスクを抑えながら治療するために、葉酸(フォリアミン®️)と組み合わせて内服します。

サラゾスルファピリジン(アザルフィジン®️)

1日2回内服する抗リウマチ薬で、リウマチの治療としては歴史の長い薬です。効果はマイルドな薬で効果の発現には個人差があったり、時間がかかったりしますが、比較的安全に使用することができる薬です。
飲み始めの時期に、発熱や蕁麻疹などの症状が出ることがあり、このような症状が見られる場合には、早めにご相談ください。

ブシラミン(リマチル®️)

1日1〜2回内服する抗リウマチ薬で、リウマチの治療としては歴史の長い薬です。効果はマイルドな薬で効果の発現には個人差があったり、時間がかかったりしますが、比較的安全に使用することができる薬です。
稀ではありますが脱毛や腎障害を認めることがあり、適宜尿検査を行うことがあります。

イグラチモド(ケアラム®️)

1日2回内服する薬で、メトトレキサートと組み合わせて治療することで、より高い効果が期待できます。抗リウマチ薬としては比較的新しい飲み薬です。
副作用として肝臓に負担がかかる、嘔気などの消化管症状、貧血などがあります。
胃潰瘍の既往がある方や、血液をサラサラにするワーファリンを内服している方は使用できません。

タクロリムス(プログラフ®️)

メトトレキサートと同様に免疫抑制剤に該当する薬です。他の内服薬と比較するとやや高価になりますが、メトトレキサートを内服できない方でも問題なく使用できることが多いです。
副作用として、血圧上昇、血糖上昇、肝障害、腎障害などが起こることがあります。

ミゾリビン(ブレディニン®️)

近年では使用する頻度は少ないですが、タクロリムスと同様に比較的安全に使用できる免疫抑制剤です。他の薬剤と組み合わせてより良い効果を発揮する可能性があります。

生物学的製剤

世界的な研究により、リウマチの関節の炎症には特定の炎症物質(TNF-α、IL-6などのサイトカイン)が関与していることがわかってきました。
これらの炎症物質の勢いを特定的に抑えることで、高い治療効果を期待できる薬です。従来の飲み薬だけでは改善が難しい患者さんにも、よい効果が得られる可能性がある画期的な治療法です。
1週間から1月に1回の皮下注射による治療となります。価格が高価な薬のため、まずは詳細についてご相談ください。

JAK阻害薬

炎症を起こすサイトカインが働く起点となるヤヌスキナーゼ(JAK)という酵素を抑え、高い治療効果が期待できる薬です。生物学的製剤と近い働きをもった内服薬になりますが、高価な薬であり開始にあたっては十分な相談が必要になります。
心臓、肝臓、腎臓などの機能が悪い方や、血栓症の既往がある方は使用できない場合があります。

生活上で大事なこと

  • バランスを意識した食生活(野菜、きのこ類、豆類、魚、発酵食品などはリウマチにも、リウマチ以外の病気にも良い影響があります)。
  • 十分な休養を確保する。
  • ストレスを溜めない。
  • 禁煙する(喫煙はリウマチを悪化させる主要な原因です)。
  • 口腔内環境を衛生に保つ。

ご不明な点や、不安に感じることは、お気軽にご相談ください。